170円の菓子窃盗と虐待、養護施設の在籍可能年齢
非行当時中3の少年の事件
事件は、170円のスナック菓子の窃盗。
立件されなかったものの、その被害コンビニから、何度もスナック菓子や弁当を窃取していました。
家裁送致され、家裁の調査で浮かんできたのは、義父による虐待でした。母は鬱病で対応できないまま(それでも頑張っていらっしゃったが)。7~8歳のころから、15歳の非行時までずっとです。暴力で少年を従わせ、あからさまに、少年と実子(少年から見て父違いの弟)とで差別をし、食事も実子にしか作らないなど、ハードな生活を少年は強いられてきていました。
少年は、小2のころから、義父に対する緊張の余り、自宅で睡眠できず、学校で睡眠をとるようになりました。義父と別居している非行当時でも、自宅リビングに入ろうとしても身体が硬直して入られない。などなど心の傷は大きいものがありました。
母も見かねて離婚はしたものの、少年の弟(少年から見て父違いの弟)を引き取っている関係から、その義父も月に何度かは少年宅に来訪します。義父来訪時には少年は家を出て1日2日帰られないため、空腹に耐えかね本件に及んだという案件でした。
家裁も、このままではいけないと、弁護士会に付添人選任要請があり、私が引き受けることになりました。本人の希望と家裁の調査官が途をつけてくれていたこともあり、児童相談所と談判の結果、養護施設入所を確約して貰い、受け入れ態勢を整えた上で審判に望み、無事、養護施設送致となりました。
しかし、養護施設に居られるのは原則中学校卒業までです。11月末の審判からはあと4か月だけです。例外的に高校に入学すれば高校卒業まで面倒を見て貰えます。少年は小学校時代から学校では殆ど居眠りをしていましたが・・・。
・・・翌年4月。見事高校の入学式を迎えたと連絡がありました。
アーカイブ
- 2022年4月 (1)
- 2022年2月 (2)
- 2020年10月 (2)
- 2020年9月 (1)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (2)
- 2020年2月 (1)
- 2016年9月 (2)
- 2016年6月 (1)
- 2016年5月 (2)
- 2016年4月 (3)
- 2016年1月 (3)
- 2015年12月 (2)
- 2015年11月 (2)
- 2015年10月 (1)
- 2015年9月 (3)
- 2015年8月 (3)
- 2015年7月 (3)
- 2015年5月 (2)
- 2015年4月 (5)
- 2015年3月 (4)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (5)
- 2014年12月 (2)
- 2014年11月 (5)
- 2014年10月 (4)
- 2014年9月 (13)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (5)
- 2014年6月 (1)
- 2014年1月 (3)
- 2013年12月 (3)
- 2013年11月 (3)
- 2013年10月 (4)
- 2013年9月 (1)
- 2013年8月 (5)
- 2013年7月 (4)
- 2013年6月 (3)
- 2013年5月 (1)
- 2013年4月 (7)
- 2013年3月 (4)
- 2013年2月 (7)
- 2013年1月 (4)
- 2012年12月 (10)
- 2012年11月 (13)
- 2012年10月 (14)
- 2012年9月 (6)
- 2012年4月 (1)
カテゴリー
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
契約書作成・審査、交...
事業を行う際には、取引に際してさまざまな契約書の作成が必要となります。 売買契約書や業務委託契約書、ライセン […]
-
個人間で不動産売買を...
親子や親戚で土地を売買したり、貸していた土地を借主に売却したりするのは珍しいことではありません。個人間での不動 […]
-
不動産トラブルの事例
不動産に関するトラブルは、さまざまな場面で起こります。 所有権や抵当権などの権利関係に関するトラブル、相続や […]
-
自己破産したら賃貸契...
あなたが、自己破産をすると、一定の価値のある財産を手放す必要があります。持ち家があれば手放すことになりますが、 […]
-
家賃値上げ交渉の適切...
「そろそろ家賃を値上げしたいが、借主が家賃を滞納しているので、値上げしたら夜逃げするかもしれない」 こんな心 […]
-
離婚の原因
■法律上必要な離婚するための原因とは? 離婚には協議離婚、裁判離婚など様々な方法がありますが、夫婦の一方による […]
よく検索されるキーワード
Search Keyword
資格者紹介
Staff

河原 誠Makoto Kawahara
私は、大阪市、芦屋市、西宮市、神戸市を中心に「クライアントの皆様と一緒に悩み考え、クライアントの皆様にじっくりとご説明し、結論に納得していただくためにオーダーメイドの事件処理をする」をモットーに幅広い法律問題に対応しています。
ご依頼者様の利益を第一に考え、早期解決のため尽力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 所属団体
-
- 大阪弁護士会 子どもの権利委員会
- 大阪弁護士会 法律援助事業・日本司法支援センター対応委員会 委員(少年担当)
- 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 当番弁護士・委員会派遣事業審査担当
- 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 刑事弁護援助金審査担当
- 大阪弁護士会 紛議調停委員会
- 大阪弁護士会 市民窓口担当員
- 社会福祉法人みおつくし福祉会 弘済のぞみ園、同みらい園 第三者委員
- 芦屋市 市長等倫理審査会(2012年4月~2022年3月)
- 大阪家庭裁判所 家事調停委員 (堺支部担当)
- 法務省法制局 大阪少年鑑別所視察委員会(2021年4月~2024年3月)
- 経歴
-
- 1986年(昭和61年) 関西大学法学部卒業
- 1993年(平成5年) 司法試験合格
- 1994年(平成6年) 最高裁判所司法研修所
- 1996年(平成8年) 弁護士登録(修習48期)。木村法律事務所就職
- 2002年(平成14年) 事務所設立