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虐待されている子の気持ち

 虐待暴行の果てに他界した小5の女の子が母に宛てた手紙で、褒めてもらったことを素直に喜び、感謝の言葉を贈っていたそうです。

// 中国新聞 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201210230033.html より //

  学校の「2分の1成人式」の際に作成した手紙と思われます。
  「お母さん、ほめてくれてありがとう」と記した後、「うそついてごめんなさい」との言葉も。
  最後は、大きな文字で再度、「お母さん ありがとう お母さん大好(き)です」と締めくくっているそうです。

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 これは、この子の心からの気持ちだと思います。厳しくても親は親。幼いころから、親を簡単に切り捨てることはできません。自我が充分に育って、精神的に自立できない限りは、拠り所として子は親を求めるものなのです。
 
  だから、いつも怒っている親が褒めてくれたことは、彼女にとって、とてもとてもうれしいことだったのだと思います。なら、いい子にしていればいいのにというのは、第三者的発想です。
  誰だって、粗相はします。失敗します。その時の怒り方が尋常でない場合、その粗相失敗を隠さなければという防衛本能が働くのは当たり前のことです。ですから、普通ならごめんなさい(今風にいうとテヘペロ?)と軽く処理できることにもパニックを起こし、その場限りの嘘をついてしまうのです。それが、上記の「うそをついてごめんなさい」に出ているのではないかと思います。
 
  親を求めているから、子は一緒にいたいのです。優しく接して欲しいのです。でも、お母さんにその余裕がありません。
  子どもは、とっても、寂しくて切なくて、褒めて欲しい、笑顔を見せて欲しいと思うので、つい、嘘を言ってしまうのです。
 
  だから、虐待されていても、やっぱり、一緒に住みたいと思うのです。「お母さん大好(き)です」なのです。
 
  虐待されているのであれば、逃げればいいのにとか、警察に駆け込めばいいのにというのは、この子どもの気持ちからは、離れた拠り所をもつ恵まれた人たちの感想でしかありません。

 切ないです。でも、このようなことは、今の日本ではあちらこちらで生じているのです。

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河原 誠Makoto Kawahara

私は、大阪市、芦屋市、西宮市、神戸市を中心に「クライアントの皆様と一緒に悩み考え、クライアントの皆様にじっくりとご説明し、結論に納得していただくためにオーダーメイドの事件処理をする」をモットーに幅広い法律問題に対応しています。
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所属団体
  • 大阪弁護士会 子どもの権利委員会
  • 大阪弁護士会 法律援助事業・日本司法支援センター対応委員会 委員(少年担当)
  • 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 当番弁護士・委員会派遣事業審査担当
  • 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 刑事弁護援助金審査担当
  • 大阪弁護士会 紛議調停委員会
  • 大阪弁護士会 市民窓口担当員
  • 社会福祉法人みおつくし福祉会 弘済のぞみ園、同みらい園 第三者委員
  • 芦屋市 市長等倫理審査会(2012年4月~2022年3月)
  • 大阪家庭裁判所 家事調停委員 (堺支部担当)
  • 法務省法制局 大阪少年鑑別所視察委員会(2021年4月~2024年3月)
経歴
  • 1986年(昭和61年) 関西大学法学部卒業
  • 1993年(平成5年) 司法試験合格
  • 1994年(平成6年) 最高裁判所司法研修所
  • 1996年(平成8年) 弁護士登録(修習48期)。木村法律事務所就職
  • 2002年(平成14年) 事務所設立

事務所概要

Office Overview

名称 河原 誠法律事務所
代表者 河原 誠(かわはら まこと)
所在地 〒530-0047 大阪市北区西天満三丁目4番5号
大栄・西天満BLD.8階
連絡先 TEL:06-6362-1171/FAX:06-6362-1172
対応時間 平日9:30~18:00(事前予約で時間外対応も可能です)
定休日 土・日・祝(事前予約で休日対応も可能です)
アクセス 地下鉄谷町線「南森町」同堺筋線「北浜」
JR東西線「大阪天満宮」
京阪電車 京阪本線「北浜」、中之島線「なにわ橋」
上記それぞれ徒歩10分前後です。