加害者も学校を加害者とする被害者では?
【学校問題>いじめ>加害者】
加害者も、視点を広くもつと、実は学校の不適切な対応の被害者なのではないでしょうか。
学校は、全人格的教育を施すところであり、この点で、塾とは一線を画します。
だから、クラブ活動や修学旅行、運動会に音楽会など多様なカリキュラムが設けられています。このように、学校では教科以外にも人間教育が予定されているのです。
いじめ問題についての教育を考えてみますと、明らかに、いじめ始めた時期の加害者は心が歪み始めています。放置されると、「ここまでは大丈夫」といじめ行為がどんどんエスカレートし、心がどんどん歪みます。また、周囲の児童生徒も、ここまでは良いのかと線を引いてしまい、同じ段階にとどまっていれば、止める必要は無いと安心してしまいます。
加害者には、相手の気持ちを考えるという社会で生きていくための基本中の基本が身についていません。
他者の気持ちを考える能力が身についていないということが明らかに外部に発現している状態を学校側が見咎めて、この加害者の歪みを修整する努力をする必要があります。放置されるとこの矯正の機会が失われ、加害者たちはどんどん心が歪んでしまいます。
学校がトラブルに気付きながら放置してしまうと、早期に心の歪みを是正するチャンスを逃したことは否めません。
この意味で、いじめ加害者は、学校の事なかれ主義のために、心が益々歪んでしまったという意味で「被害者」ではなかろうかと、私は思います。
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- 所属団体
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- 大阪弁護士会 子どもの権利委員会
- 大阪弁護士会 法律援助事業・日本司法支援センター対応委員会 委員(少年担当)
- 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 当番弁護士・委員会派遣事業審査担当
- 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 刑事弁護援助金審査担当
- 大阪弁護士会 紛議調停委員会
- 大阪弁護士会 市民窓口担当員
- 社会福祉法人みおつくし福祉会 弘済のぞみ園、同みらい園 第三者委員
- 芦屋市 市長等倫理審査会(2012年4月~2022年3月)
- 大阪家庭裁判所 家事調停委員 (堺支部担当)
- 法務省法制局 大阪少年鑑別所視察委員会(2021年4月~2024年3月)
- 経歴
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- 1986年(昭和61年) 関西大学法学部卒業
- 1993年(平成5年) 司法試験合格
- 1994年(平成6年) 最高裁判所司法研修所
- 1996年(平成8年) 弁護士登録(修習48期)。木村法律事務所就職
- 2002年(平成14年) 事務所設立